半分死亡

鬼のチェンナイから戻ってきたで。

一体誰が深夜に家を出て、お昼まで働くと言うんやろうか。

佐川急便のお兄さんかパクか。

辛かった。

３時に離陸。

５時ごろインド上空で眠い眼をフと見開けると、

ヒゲの濃いパーサーの口元が、

ものっすご青ヒゲに囲まれてたで。

猫背のエジプト人のクルーは、

もっと猫背になってたし、

人が良さそうなアイルランド人のクルーはもっと優しくなってせかせか働いてたで。

深夜便は性格が浮き彫りになる。

限界を超えたら素が出るさかい。

私はどんな人になってたやろうか。

チェンナイに着いて、次はドバイに行くお客さんが乗ってくるわけやけど、

現地時間では搭乗時間が９：３０。

フレッシュで新しい朝に 、‎飛行機に乗ったら

キャビンクルーもフレッシュというのは大きな誤解。

夜には寝て、朝には起きるという常識を覆す、

新しい形の職場やで。

インド上空で、日本で頑張って育児してる姉たちのことを思い出してん。

仕事は私が選んでしてること。

報酬としてお給料が貰えて、誰かに評価してもらえる。

育児は‎、世の中のどんな仕事よりも命がけで、

毎日がゴールのない戦い。

世界のすべてのお母さんに敬礼！

そんなことを思うと、目ん玉ひっくり返ってても、

今の仕事を楽しもうと思った深夜のインド線。

今日の手洗い洗濯はウール１００％と綿とポリエステルとアクリル。

この世には手洗い出来ひんものは無いのです！

って言って、いろんな素材を自宅で洗えるようになるのが今の目標。

興味ないですか。

そうですか。

ばいばーい♪

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